「ChatGPTは便利そうだけど、何に気をつければいいの?」
初めて使うときは、個人情報が漏れないか、回答を信じて大丈夫なのか、不安に感じることもあると思います。
ChatGPTは、文章作成、情報整理、アイデア出しなど、さまざまな場面で役立つAIです。
ただし、使い方を間違えると、誤った情報を信じてしまったり、入力してはいけない情報を送ってしまったりする可能性があります。
難しいルールをすべて覚える必要はありません。
まずは、重要な情報を入力しないこと、回答をそのまま信じないこと、最後は自分で確認すること。
この3つを意識するだけでも、安心して使いやすくなります。
この記事では、ChatGPTを使うときに初心者が知っておきたい注意点を10個紹介します。
ChatGPTは危険なサービスなの?
ChatGPTそのものが、使っただけで危険なサービスというわけではありません。
大切なのは、どのような情報を入力し、回答をどのように利用するかです。
たとえば、料理の献立や文章の言い換えを相談する場合と、パスワードや会社の機密情報を入力する場合では、リスクが大きく異なります。
また、ChatGPTは自然な文章を作れますが、回答がいつも正しいとは限りません。
便利な補助役として使い、重要な判断をすべて任せないことが大切です。
ChatGPTを使うときの注意点10選
ここからは、初心者が特に気をつけたい基本ルールを紹介します。
1.個人情報を入力しない
ChatGPTには、個人を特定できる情報を入力しない方が安心です。
たとえば、次のような情報は避けましょう。
・本名
・住所
・電話番号
・個人のメールアドレス
・生年月日
・勤務先や学校名
・マイナンバー
・本人確認書類の情報
相談するときは、名前を「Aさん」、会社名を「勤務先」、住所を「東京都内」のように置き換えます。
相談に必要のない情報まで、詳しく入力する必要はありません。
2.パスワードやカード情報を入力しない
次の情報は、絶対に入力しないようにしましょう。
・パスワード
・暗証番号
・SMSで届いた認証コード
・クレジットカード番号
・カードのセキュリティコード
・銀行口座のログイン情報
これらは、アカウントやお金を守るための重要な情報です。
ChatGPTに限らず、他人や外部サービスへ共有しないようにしてください。
3.会社や他人の秘密を入力しない
仕事でChatGPTを使う場合は、会社の情報管理ルールを確認する必要があります。
次のような情報は、そのまま入力しないようにしましょう。
・顧客情報
・社員の個人情報
・社外秘資料
・契約内容
・公開前の商品や企画
・売上や人事に関する情報
・業務用のIDやパスワード
自分の情報だけでなく、家族、友人、同僚、顧客など、他人の個人情報にも注意が必要です。
4.回答をすべて正しいと思わない
ChatGPTは、自然で説得力のある文章を作ります。
しかし、実際には間違った情報や、存在しない内容を答えることがあります。
特に注意したいのは、次のような情報です。
・人名や経歴
・本や論文
・料金
・日付
・法律や制度
・統計
・最新ニュース
・サービスの機能
OpenAIも、ChatGPTは不正確な情報や、存在しない引用・出典を生成する可能性があるため、重要な情報は信頼できる情報源で確認するよう案内しています。oai_citation:0‡OpenAI Help Center
5.医療・法律・税金をAIだけで決めない
ChatGPTは、難しい内容を整理したり、一般的な説明をしたりすることには役立ちます。
ただし、次のような判断をChatGPTだけで行うのは避けましょう。
・病気の診断
・薬の変更
・治療を受けるかどうか
・契約や法律上の判断
・税金の申告
・社会保険の手続き
・投資や大きなお金の判断
医療は医師や薬剤師、法律は弁護士、税金は税務署や税理士など、専門家や公式窓口へ確認してください。
6.最新情報は公式サイトで確認する
ChatGPTの回答には、古い情報が含まれる場合があります。
特に、次の内容は変更されやすいため注意が必要です。
・料金
・利用できる機能
・法律や制度
・キャンペーン
・イベントの日程
・営業時間
・会社の代表者
・アプリの操作方法
最新情報が必要な場合は、
「Web検索を使って、公式サイトをもとに答えてください」
と頼む方法があります。
ただし、検索機能を使った場合でも、最終的には公式ページまで確認しましょう。
7.生成された文章をそのまま使わない
ChatGPTが作った文章は、下書きとして便利です。
一方で、次のような問題が含まれる場合があります。
・事実が間違っている
・敬語が不自然
・相手の名前や日時が違う
・自分らしくない
・内容が大げさ
・同じ表現が繰り返されている
メール、SNS投稿、ブログ記事などに使う前に、必ず読み直しましょう。
自分の言葉や体験を少し加えると、より自然な文章になります。
8.著作権や商標に注意する
ChatGPTで文章や画像を作る場合も、著作権や商標への注意が必要です。
たとえば、
・他人の記事をそのまま書き換える
・有名作品とほぼ同じ画像を作る
・企業ロゴを無断で使う
・他人の写真を許可なく編集する
・出典を確認せず文章を転載する
といった使い方は、トラブルにつながる可能性があります。
ブログや広告など商用目的で使う場合は、特に慎重に確認しましょう。
9.画像やファイルの写り込みを確認する
ChatGPTへ画像やPDFなどを送る場合は、個人情報が含まれていないか確認してください。
見落としやすい情報には、次のようなものがあります。
・書類に書かれた氏名や住所
・社員証や名札
・車のナンバー
・QRコード
・バーコード
・署名
・メールアドレス
・画面の通知
・背景に写った他人の顔
必要のない部分は、送信前に切り取るか、隠しておきましょう。
10.最終判断をChatGPTに任せない
ChatGPTは、考えを整理したり、候補を出したりする補助役です。
「どれを選ぶべきか」
「この行動をしてよいか」
「この文章を送って問題ないか」
という最終判断まで、すべて任せるのはおすすめできません。
特に、仕事、お金、健康、人間関係など、間違えたときの影響が大きい内容ほど、自分や専門家による確認が必要です。
プライバシー設定も確認しよう
ChatGPTには、会話データに関する設定があります。
設定画面の「データコントロール」では、会話をモデル改善へ利用する設定を変更できます。
また、メモリ機能の確認や削除、オフへの変更も可能です。
保存したくない会話では、一時チャットを利用する方法もあります。
一時チャットは履歴に残らず、メモリを使用・更新せず、モデル改善にも利用されません。OpenAIの案内では、原則として30日以内にシステムから削除されます。oai_citation:1‡OpenAI Help Center
ただし、設定を変更したからといって、個人情報や機密情報を入力してよいわけではありません。
設定と入力内容の両方に注意しましょう。
初心者が覚えておきたい3つの基本ルール
10個すべてを覚えるのが大変な場合は、まず次の3つを意識してください。
1.知られて困る情報は入力しない
個人情報、パスワード、仕事の秘密などは入力しません。
2.大切な情報は公式サイトで確認する
料金、制度、医療、税金などは、ChatGPTの回答だけで判断しません。
3.最後は自分で読み直す
文章、画像、数字、名前、日付などを、自分で確認してから使います。
安全に使いやすい相談例
ChatGPTへ相談するときは、必要な情報だけを伝えれば十分です。
個人情報を置き換える
悪い例
「東京都〇〇区に住む山田太郎です。勤務先は〇〇株式会社です」
安全に使いやすい例
「東京都内に住む会社員です」
機密情報を省く
悪い例
「顧客名と売上を貼るので、営業資料を作って」
安全に使いやすい例
「架空の顧客A、B、Cを使って、営業資料の構成例を作って」
医療判断を任せない
悪い例
「この症状なら薬をやめても大丈夫?」
安全に使いやすい例
「医師へ相談するときに、伝えるべき症状と質問事項を整理して」
ChatGPTの回答を確認する質問例
回答に不安を感じたときは、次の文章をそのまま使えます。
出典を確認する
「この回答の根拠となる公式情報を示してください。確認できない内容は推測と書いてください」
最新情報を確認する
「現在の情報をWeb検索し、公式サイトを優先して回答してください。確認日も書いてください」
事実と意見を分ける
「確認できる事実と、あなたの提案を分けて説明してください」
条件不足を防ぐ
「正確に答えるために不足している情報があれば、回答前に質問してください」
間違いを見直す
「回答に古い情報、事実誤認、存在しない固有名詞が含まれていないか確認してください」
よくある質問
ChatGPTに本名を入力したら危険ですか?
本名を一度入力しただけで、必ず問題が起きるわけではありません。
ただし、住所、電話番号、勤務先などと組み合わせると、個人を特定しやすくなります。
今後は相談に必要のない本名を入力しないようにしましょう。
過去の会話を削除すれば完全に消えますか?
削除した通常のチャットは、原則として30日以内にOpenAIのシステムから削除されると案内されています。
ただし、すでに匿名化されている場合や、法律・安全上の理由で保持が必要な場合など、例外があります。oai_citation:2‡OpenAI Help Center
学習への利用をオフにすれば安全ですか?
リスクを減らすための設定ですが、何でも入力できるようになるわけではありません。
個人情報、パスワード、機密情報は引き続き入力しないようにしましょう。
一時チャットなら秘密を書いても大丈夫ですか?
一時チャットでも、入力しない方がよい情報は変わりません。
履歴やモデル改善には利用されませんが、安全目的で一定期間保持される場合があります。
ChatGPTの無料版でも安全性は同じですか?
個人情報を入力しない、回答を確認するなどの基本的な注意点は、無料版でも有料版でも同じです。
プランが変わっても、回答が絶対に正しくなるわけではありません。
子どもが使っても大丈夫ですか?
年齢条件や保護者の同意、利用規約を確認したうえで、保護者が使い方を一緒に決めることが大切です。
個人情報を入力しないこと、知らない情報をそのまま信じないことも伝えましょう。
まとめ
ChatGPTは、文章作成、情報整理、アイデア出しなどを助けてくれる便利なAIです。
ただし、安全に使うためには、次の点に注意する必要があります。
・個人情報を入力しない
・パスワードやカード情報を入力しない
・会社や他人の秘密を入力しない
・回答をすべて正しいと思わない
・医療や法律などをAIだけで決めない
・最新情報は公式サイトで確認する
・文章をそのまま使わない
・著作権や商標に注意する
・画像やファイルの写り込みを確認する
・最終判断を任せない
ChatGPTを怖がりすぎる必要はありません。
でも、何でも話してよい相手だと思う必要もありません。
知られて困る情報は入力せず、回答は下書きや参考として使い、最後は自分で確認する。
この距離感を守れば、初心者でも安心して活用しやすくなります。
まずは身近な文章の言い換えや、献立、予定整理など、間違えても大きな問題になりにくい使い方から試してみてください。
AIを、もっと身近に。
個人情報の扱いを詳しく知りたい方は、「ChatGPTに個人情報を入力しても大丈夫?」もあわせてご覧ください。
回答が間違う理由と確認方法は、「ChatGPTが間違えるのはなぜ?」で詳しく解説しています。
これから使い始める方は、「ChatGPTの始め方」も参考にしてください。


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